artistic sounds

音色

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朝早くから出先で会議、昼前早くには終わるので職場へ向かうまでの時間をチェーンのコーヒー屋でのんびりと本でも読むか、と窓際のカウンター席に座ってモーニングセットのトーストをかじっていたら三つほど向こうの同じカウンター席に座るおっさんがモーニング、クチャクチャと咀嚼している。
安居酒屋ならいざ知れず、こんな朝っぱらからクチャクチャ鳴らすオヤジに会うとは、と絶望したのだけれどもそこはモーニング、居酒屋とは違いチャッと食ったらクチャクチャ咀嚼は時期に終わるだろうと本に集中してたら案の定、しばらくしておっさん退席。
したらまたおっさん。
さっきよりも年若いが長い髪を後ろくくりの小太りでてめえはニートか、いや、横目でチラリとしか見ておらんからもしかしたらおばはんかもしれん、てどっちでもええわてのはまた音咀嚼者。
絶望した者は無感覚になると言われている。まあそんな文言を聞いたことはないのだけれども、色々とそんな感じの話を聞くとそんな感じになると総括、瓶に閉じ込められた蚤がその高さ以上に飛ばなくなるて話を思い出した。
そんなこんなで二人目のクチャもんはもうそんなに気にならなくなっており、これはもしかしたら居酒屋で隣り合ったクチャもんだったなら今もまた絶望しておって朝の光を浴びながらコーヒーを飲んでおるからそのように平気に暮らしていけてるのかもしれんが、なんとかやり過ごしていたらそいつぁ退席。
んで暫く静かに本を読んでいたら次は三つほど向こうの同じカウンター席、何かをごしごしとこするか削るみたいな音を出すやつが座って。

店員か、それはなんか業務やってんか、いや違うどうやらわかい女性客、あれは多分羊毛フェルトかなんかであれにはそんな作業工程があったように記憶している。
それにしても忙しない音だ、病的である。

ふと思った。
些細な音、所作に人間性が表れるものだ、と。
面倒になってきた。
やはり、なんだか説明できんけどそういうくしゃみの音がでかいようなやつは嫌いなのである。
チェーンコーヒー屋で三人続けて嫌いなやつと巡り会うってことは世の中、そういうもんなのかもしれないから生きづらい世の中だ。
一息ついてほぼ水になったアイスコーヒーを啜る。一心不乱に針を刺しこみまくる病的な音を聞きながら、なんだか晴れ晴れとした気持ちがした。
ガラス越しに朝の陽が差し込んでくれるおかげか。


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# by artist-suguru | 2017-08-01 19:34 | Comments(0)